この分野では、これまでに開発してきた脳動脈瘤の個々の患者に応じた計算が可能な計算モデルを用いて、共同研究者である外科医と協力し、これまで以上に精力的に計算モデルの改良をすることにより、課題に取り組んでいます。
今後は、なぜ破裂する動脈瘤とそうでないものがあるのかを究明すること、動脈瘤内の血流パターンをかえるための手術方法を検討し計算でテストすること、動脈壁にかかる血流力を個々の患者に応じた計算により求めること、の3点に的を絞って計算の現象の相関を向上させる研究を行っています。
これには、動脈や動脈壁の構造および物性モデル、より多くの患者の血液流速データの取得、より優れた下流部のモデル化など、まだ多くの計算技術課題を解決することが必要です。